2017年5月19日、読売新聞の夕刊に「介護福祉士を目指す留学生」という見出しで大きくとりあげられています。
今までは、外国人がは国家資格である「介護福祉士」の資格をとってもその資格に対応する在留資格(ビザ)がありませんでした。つまり、たとえば、がんばって「介護福祉士」の資格をとっても、日本人と結婚して「日本人の配偶者等」の在留資格がないと、介護福祉士の仕事ができなかったのです。
新聞によると東京都豊島区の東京福祉保育専門学校では、介護福祉士の資格を取得するコースの1年生は、定員が80人ということです。
この80人のうち、60人がベトナム人、ミヤンマー人、中国などからの留学生のようです。日本語学校を卒業後、進路として、介護福祉士をとるための専門学校に進んでいるケースがほとんどです。。また、日本人の生徒は10人程度とのことです。
平成29(2017)年9月1より、在留資格(ビザ)「介護」がスタートします。
外国人が、在留資格(ビザ)「介護」をとるための一般的な方法は、
- 日本語学校等に「留学生」として入国(1年)
- 介護福祉士養成施設で修学(2年)
- 介護福祉士の国家資格をとる。
- 特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに就職します。
まず、「2」の「介護福祉士養成施設」とは、どんなところでしょう?
「介護協」のホームページのなかで、介護福祉士の資格がれる学校を紹介しています。「介護福祉士養成施設」とは、介護福祉士の国家資格がとれる専門学校等のことです。
こうした学校に2年行き、卒業すれば、「介護福祉士」の国家資格がとれます。
また、現在、日本語学校の留学生でなく、他の専門学校の留学生であっても、「介護福祉施設」の専門学校にはいりなおすことができます。
現在、専門学校を卒業しても、日本での就職はむずかしい状況です。介護福祉士の資格を取得すれば、就職の可能性は大きくなります。
「介護福祉施設」の学費は、1年間で約100万円くらいです。2年間なので、約200万円近くかかることになります。
東京福祉専門学校では、詳しく入学条件も書いてあります。くわしくははこちら
現在、「介護養護施設」を最短の2年間で卒業すれば、「介護福祉士」の国家資格は与えられます。
2022年度の「介護福祉施設」の卒業生からは、卒業しただけでは、「介護福祉士」の国家資格をあたえないようです。つまり、卒業後に。「介護福祉士」の国家資格を受ける必要があります。
2017年から20121年のか「介護福祉施設」の卒業生は、「介護福祉士」の国家試験を受けなくても、5年間は介護福祉士になることができます。
- この5年間の間の国家試験に合格する
- 5年間、連続して介護の仕事に従事する
この2つで、5年後も介護福祉士としての資格をもちつづけることができます。詳しくは、介護福祉施設等にきいてください。
行政書士 瓜生寛